(禁断)瞳を閉じて。【完】
「みんなが…幸せを願ってくれるのは…凄く凄く嬉しいよ…っ…。
でも私は…、空に我が子を抱かせてあげれない…。私が居なくなれば…違う人と幸せになって…家族を作れたかも知れない…ッ…」



「…海…諦めるの…?」


…違う…。

言いたい事も、遥が思ってる事も、違う――…。



「それでも…空が好き…。空じゃなきゃ…ダメなの…っ゛!!
離れた方が辛くないって…思って
たのに……寂しいの…私を…愛して欲しいの…っ…」



「支離滅裂なんだけど」



泣き狂う私に届いた声と温もり。

こんな時は、優しい言葉を掛けてよ。
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