(禁断)瞳を閉じて。【完】
「“兄妹が恋をしない”って、保証はどこにもない。違うなら、そのキスもカウントしなくても良いじゃん?」



…確かに、ね…。

私は遥の言葉に頷く。



「カウントしなければ良いんだよね!…そうしよ」



「そのわりには、寂しそうな顔をすんだねー」



…え?

遥は私に「心は素直じゃないね」と言って、ベッドに寝転んで、雑誌を読み出した。



「海は獅子座だよね?」



突然、話を振られた為、私は吃りながら「うああ、うん」と頷く。



「獅子座…“恋の始まりは、ハプニング!”だって。ハプニングー」



遥は私を見ながらニヤニヤ。

私は視線をキョロキョロさせる。
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