(禁断)瞳を閉じて。【完】
私は笑顔を作り、他の子が注文を取ったテーブルにビールを運ぶ。
「お待たせしま…」
「よ!」
しかし、笑顔が出来なくなった。
空兄が、私も何度か見た事ある、同僚の鹿松慶子ーシカマツケイコーさんと来てたから。
慶子さんの気持ちはわからないけど、空兄が前に“気がある”と言ってた覚えがある。
私は「お待たせしました」と言い直し、「ありがとう、海ちゃん」と言う慶子さんに頭を下げ、裏へと走った。
「くぅ…っ……」
途端に溢れ出す涙。
胸が痛くて、寂しく思う。
私の泣き声に気付いた店長に、「今日はあがりなさい」と、気を使って、早退させてくれた。
「お待たせしま…」
「よ!」
しかし、笑顔が出来なくなった。
空兄が、私も何度か見た事ある、同僚の鹿松慶子ーシカマツケイコーさんと来てたから。
慶子さんの気持ちはわからないけど、空兄が前に“気がある”と言ってた覚えがある。
私は「お待たせしました」と言い直し、「ありがとう、海ちゃん」と言う慶子さんに頭を下げ、裏へと走った。
「くぅ…っ……」
途端に溢れ出す涙。
胸が痛くて、寂しく思う。
私の泣き声に気付いた店長に、「今日はあがりなさい」と、気を使って、早退させてくれた。