(禁断)瞳を閉じて。【完】
ユニフォームから、私服に着替え、泣き顔をハンカチで隠しながら、私は裏口から店を出た。
いつもは同じ時間に上がってる美咲ーミサキーさんに車で送って貰う家までの道のりを、1人、虚しく歩いて帰る。
家に帰っても、食欲も両親や陸兄と会う元気もなく、私は部屋に入って、ベッドに潜り込んだ。
前から自覚してた“失恋”の二文字が、こう改めて思い知ると、胸が張り裂けそうになる。
誰かに相談したくても、遥にはまた怒られそうだし、優君に連絡先を知らないし、1人で耐えるしかなかった。
…早く、春になってよ…。
そしたら私は、ここから居なくなれる―――…。
いつもは同じ時間に上がってる美咲ーミサキーさんに車で送って貰う家までの道のりを、1人、虚しく歩いて帰る。
家に帰っても、食欲も両親や陸兄と会う元気もなく、私は部屋に入って、ベッドに潜り込んだ。
前から自覚してた“失恋”の二文字が、こう改めて思い知ると、胸が張り裂けそうになる。
誰かに相談したくても、遥にはまた怒られそうだし、優君に連絡先を知らないし、1人で耐えるしかなかった。
…早く、春になってよ…。
そしたら私は、ここから居なくなれる―――…。