(禁断)瞳を閉じて。【完】
「好きって気持ちが簡単に忘れられたら苦労しねぇよ?俺は何度、彼氏が居た美咲にコクったか…」



「“美咲と話して来る”って、姿を見付けたらそれしか言わなかったしな(笑)」



洋介さんと典人さんは、懐かしいモノを見るような優しい眼差しで、どこかを見てる。

…色んな恋愛があるんだ。

私はあたりめを銜えながら、年下とばかり付き合う遥や、ギャル好きな陸兄を思い出す。

美咲さんは、当時の彼氏よりも、洋介さんを選んだんだね…。

私は……空兄にぶつかってない。

でも……やっぱり、私、怖いよ。

あのキスまでも、なくなりそうで――…。




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