(禁断)瞳を閉じて。【完】
「どうしよう」と問い掛けると、母親は「まだもう1人、余ってるでしょ?」と、天井を指差した。

二階を意味してるんだろうけど、“余ってる”って、空兄に失礼でしょ;;

私は苦笑しながらも、“そうしよう”と思い、母親でもわかりそうな古典のプリントを出した。

夕方まで母親と二人三脚で、数学以外を意地で終わらせた。



「明日からは遊び放題ね!」



「母親が言う台詞ですか?;;」



母親は私よりもテンション高めにキッチンへと行く。

私は数学の問題集を開き、出来る問題を探す。

…遥ーハルカーー…!

学校とは違い、すぐに訊ける親友が居ない現状に、私はテーブルに倒れ込んだ。




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