(禁断)瞳を閉じて。【完】

*祝福*




翌朝、私は空兄を病院の外まで見送り、ついでと言っては悪いけど、遥に電話を繋けた。



『あい…』



遥は寝起きなのか、テンションも声も低い。

まぁ、確かに7時前だしね。

私は申し訳なく思い、小さめの声で、「空兄と付き合い始めました」と報告し、「ごめんね」と、前に遥の家を飛び出した事や、学校で“泊めて”と迫った事の意味を込めて謝った。



「マジ…?マジで…?」



しかし、遥は私の謝罪なんて耳に入れてない。

報告だけで、フリーズしてる。



「マジっすよ!」



私は小さくガッツポーズをしながら言うと、遥は『……あんた、私なしで積極性を持ったのね』と言い出した。

…何目線…?;;
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