(禁断)瞳を閉じて。【完】
しかも私は口を滑らしたし;;



「お前、わざわざ仲良くもないヤツを、田原がわざわざ家まで送ると思うか?」



「思うよ!優しい先輩だったもん!」



「海は田原の本性を知らないんだな;;」



「…先輩?」



「すいません;;」



私は2人を交互に見ながら、口をあんぐりと開けて居る。

陸兄はまるで、蛇に睨まれた蛙のよう。

そんな状況で、ノックもせずに入って来た優君と洋介さんは、頭に“ハテナ”を浮かべてる。

…世間…狭いな…。

――って、もしかして!!



「美咲さんと洋介さん…私が好きな人、陸兄と勘違いしてません…?」



「「え、違うの(か)?;;」」



…あり得ないー…(泣)
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