(禁断)瞳を閉じて。【完】
第三章//悲しい恋の暗闇
*愛情*
―――3日後、私は無事に退院。
…でも、したくない…。
「ヤるなら鍵は閉めてな!」
「俺は陸とは違うから」
この馬鹿兄貴2人、朝からヤらしい話ですよ。
1人は私の彼氏ですよ!
私、彼女ですよ!
「私の前で、そんな話、非常識!それと、陸兄は普通、反対するでしょ?」
「「何で?」」
…ダメだ、この2人…。
私は盛大なため息を吐き捨てて、窓からの景色を眺める。
空兄と付き合えたけど、私は進路を元に戻すつもりがなかった。
だから、この景色とは、後少しでお別れ。
家族とも、空兄とも。