(禁断)瞳を閉じて。【完】
「“ババア”って、私に言ったの――っ!!?」



母親は、耳がキーンッとなりそうな位に高い声で叫んだ。

私は思わず耳を塞いだ。



「あんたしかいないじゃん?
他に居る女は私とガキんちょだしね」



「…“ガキんちょ”…」



私はカチンと来た為、元ヤンの父親と空兄の影響からか、テーブルにあった自分の箸を、莉沙さんに投げた。

カカカ…と音を起てながら、床にバウンドした箸。

「おい!;;」と、私を制止しようとする空兄を払い除け、莉沙さんの胸倉を掴み上げた。

まさにギャルVS元ヤンの娘。

…じゃなくてッ!!
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