(禁断)瞳を閉じて。【完】
*脅迫*
―――数学の補修帰り。
私は夜道をとぼとぼ歩いて家へと帰る。
新学期早々のテストで、数学だけが30点。
平均点は47.8点。
追試を受けても、45点…見事に補修が決定されました。
私は毎晩、変態に襲われて痛む腰を擦りながら歩いてると、家の前に見慣れない、白のミニバンがあった。
…お客さんかな?
私は気にも止めず家に入ろうとすると、「海ちゃん!」と呼ばれた。
私は「へっ!?」と振り返る。
そこには、会うつもりも、会う予定も何もなかった筈の典人さんが居た。
私は無意識に、 唇を押さえながら、後退りをした。