(禁断)瞳を閉じて。【完】
私は自分で自分の心にツッコミながら、父親に似た顔を武器に、ニヤリと笑った。



「な、何;;」



莉沙さんは冷や汗を流してる。



「そんなに汗をタラタラ流しちゃってー、パンダみたいだね。
意気がって、人を見下すの止めてくれる?人の母親に“ババア”って言う前に、あんたの“ババア”にきちんと教育されて来な――っ!!」



…ふぅ、スッキリ。

私は陸兄を立ち上がらせ、一緒に手を振った。



「さようならー」



…私はもう、二度と貴方に会いたくありません。(笑)

陸兄は何だか寂しそうだが、親孝行になるような恋をしようよ。

したかった、よ―――…。




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