(禁断)瞳を閉じて。【完】
「意識してくれてんの?(笑)」



「ち、違います!!;;」



典人さんの笑顔が前と違って見える。

私は恐怖を感じて家に入ろうとする。



「…俺と付き合わないと、どうなるかわかってる?」



「どういう意味ですか…」



私は首だけを回して、典人さんを見る。

典人さんは冷ややかに笑い、「20XX年、俺は逮捕をされた。海ちゃんの身近な人なら、わかるんじゃない?(笑)」と告げて、車に乗り込む。



「ちょっと――ッ!!」



私が呼び掛けた時には、車は走り去った。

家に入り、階段を駆け上がった。
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