(禁断)瞳を閉じて。【完】
「海!ただいまはー!?」



「それどころじゃない!」



私は廊下にスクールバックをドンッと置いて、陸兄の部屋に入った。

陸兄はベッドで爆睡してる。



「起きろぉ゛ー!!!」



私は陸兄のお腹に座り、右手で胸倉を掴み上げた。

右手しか最近は使わない為、楽々と陸兄を起こせた。



「うぁ…海…何してんだ…?」



陸兄は寝惚けまなこで、私に話し掛けて来る。



「起きろって、言ってんだろうがぁ゛ー!!!」



私は陸兄の耳元で叫ぶ。

陸兄は「うっさ!;;」と耳を塞ぎ、ベッドに倒れ込んだ。
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