(禁断)瞳を閉じて。【完】
私は陸兄から降り、廊下を確認し、ドアを閉め、鍵までも閉めた。
窓際に飛ばされた回転椅子に座り、私は「陸兄の過去って知ってる?」と訊いた。
陸兄は「過去…」と呟いた。
「俺は噂しか知らないな」
「噂…?」
「…そ。洋介しか本当の事は知らねぇと思うけど、典人は高1になった頃、好きだった女や、その周りの女を強姦した。で、結果、捕まった」
…う、そ…。
私は言葉にならなかった。
ただ、思う事は、怖い…。
典人さんが私に言った事を思い出すと身震いがして、回転椅子から落ちてしまった。
窓際に飛ばされた回転椅子に座り、私は「陸兄の過去って知ってる?」と訊いた。
陸兄は「過去…」と呟いた。
「俺は噂しか知らないな」
「噂…?」
「…そ。洋介しか本当の事は知らねぇと思うけど、典人は高1になった頃、好きだった女や、その周りの女を強姦した。で、結果、捕まった」
…う、そ…。
私は言葉にならなかった。
ただ、思う事は、怖い…。
典人さんが私に言った事を思い出すと身震いがして、回転椅子から落ちてしまった。