(禁断)瞳を閉じて。【完】



落ち込む陸兄も一緒にご飯を食べ終え、私は数学の問題集を抱き締めて、ソファーで何やらぶつぶつと会話してる陸兄と空兄の間に座り込んだ。



「お前、男同士の会話を…」



「大丈夫。聞こえてないし(笑)」



今の私は凄く自己中だろうが、楽しくしたい夏休みの為に、許して下さい。

私は「教えて」と言いながら問題集を開き、シャーペンを紅の色した筆箱から出した。



「どこがわかんねぇ?」



気を持ち直した陸兄が問題集を覗き込む。

…そんなの、決まってますよ。



「全部…だよな?;;」



空兄にはお見通しでした…;;
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