(禁断)瞳を閉じて。【完】
「見ちゃダメ!!」
美咲さんが私を止める。
目が会うと、ニコッと笑う。
「港まで普通に行こう?
そこには、洋介に優、陸先輩も来てくれる。優や陸先輩は見掛けや性格によらずに強いの。今はそれしか、私たちに助かる方法はない」
私が頷くと、美咲さんは何事もなかったように車を走らせる。
焦った様子もない。
私は胸に手を当てて、深呼吸を繰り返した。
「あ、そう言えばね?洋介が、海ちゃんの彼氏でお兄さんの“空”って人も来たって言ってたよ」
「空さんが…」
私の頬が少し緩むと、「彼氏が来てくれたら、安心よね」と、美咲さんが言う。
美咲さんが私を止める。
目が会うと、ニコッと笑う。
「港まで普通に行こう?
そこには、洋介に優、陸先輩も来てくれる。優や陸先輩は見掛けや性格によらずに強いの。今はそれしか、私たちに助かる方法はない」
私が頷くと、美咲さんは何事もなかったように車を走らせる。
焦った様子もない。
私は胸に手を当てて、深呼吸を繰り返した。
「あ、そう言えばね?洋介が、海ちゃんの彼氏でお兄さんの“空”って人も来たって言ってたよ」
「空さんが…」
私の頬が少し緩むと、「彼氏が来てくれたら、安心よね」と、美咲さんが言う。