(禁断)瞳を閉じて。【完】
私は美咲さんに首を振った。



「違うんです…」



私が安心したのは、海の彼氏である空さんが来るからではない。



「空さんは、私もよくはわからないけど、20歳までこの街で有名な【Blue Sky】って暴走族の総長だったんです」



「…それ、本当?」



美咲さんは私を見て驚いてる。

私が頷くと、窓を開けて煙草を取り出した。



「ご存知、何ですか?」



「うん。私の兄貴も一時期、所属してたから。強くて、オーラも凄いから、下の人間は、なかなか近付けなかったらしいよ」



―――以外だった。

今の空さんは、口は悪いけど、人柄が良い人。

とても優しい人だから。

その後は無言のまま、車は港まで走り続けた。



―遥 SIDE END―



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