(禁断)瞳を閉じて。【完】
俺は「空兄っ!?」と叫ぶ。



『“課長!すいませんが早退します!妹が事故に遇って!”――“それは急がないとな!早く帰りなさい!”』



…“事故”って;;

俺は聞こえて来る会話に苦笑しながら、「おーい!;;」と言う。



「どうかしたのか?」



隣の運転席では、優が声を掛けて来る。



「や…、それより空兄の会社に寄ってくれるか?」



「了解」



捜索は一旦、止め。

俺は空兄に「会社に行く」と告げて電話を切った。

すると次は、洋介が誰かと電話をしている。



「優さん!港に向かって下さい!」



けど、洋介は慌てて“港”と叫ぶ。

田原と遥ちゃんが、つけられてるらしい。
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