(禁断)瞳を閉じて。【完】
図星な私に、陸兄は顔を引きつらせながら、裏が白いチラシに、方程式を書いた。



「これに問題の数字を当て嵌めて、やってみろ」



私は「うん」と言いながら、問題に取り組む。

しかし…応用問題がわからない。

しかも…“応用”って何?

ひょっとこみたいな顔をしてると、バシッと空兄に頭を叩かれた。



「うぅっ……」



…空兄、貴方、本気で殴りましたよね?;;

私は頭を押さえながら、涙目で空兄を睨んだ。



「早く解けよ」



空兄は何故か、私から目を逸らしてビールを呑む。

教えてくれる気がないのだろうと思い、陸兄に教えて貰う。
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