お金持ちの事情！

今は榊さんと2人で車。

「榊さん・・・もうだめだぁ～」

『大丈夫ですよ。杏奈様ならやれますよ』

「んなこと言ったってぇ・・・それにあの男！面識ゼロだっつうのにいきなり婚約者って・・しかも同棲？！も～・・・」

アタシが頭を抱えてると、榊さんが笑って

『彼はお父様が亡くなられてからあの会社、東海林グループをやっているんですよ。きっと、杏奈様と協力すれば、すばらしい会社ができます。心配なさらずに。』

「う～ん・・」

『ほら、着きましたよ。』

でも窓から見る景色にいつもの家はなくて・・・

「え、ココどこ？」

一つの大きな大きな家があった。

『ここが、新居です。杏奈様と東海林様の』

「んな・・・・バカなぁ～・・・」

アタシはため息をつきながら車から降りた。