新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜
ー奏sideー

体が浮遊感に見舞われる。

「ひぁ…」

…変な声がでた。

「…少し部屋に戻るぞ。」

そう言って一君は、部屋の方へと足をすすめる。



楽しそうだったのに急にどうしたのだろう?

「…泣いているぞ。」

一君からかけられた言葉に首を傾げる。

「…泣くな。」

そう言って一君は頬を撫でる。

…抱っこしたまま。

落ちる!?

「…そんなに心配しなくとも、軽いから片手で平気だ。」

そう言って微笑む一君。

いやいやいや。

鍛えてたし筋肉あるし太ってるし重いよ…。


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