新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜
そのために強くなろう。

「一君。私の怪我が治ったら稽古を付けてくれませんか?」

「…構わないが、俺でいいのか?」

不思議そうに首を傾げながら答える一君。

「一君強いですもん。」

「…説明は苦手だぞ。」

「構いません。戦っているところ見せてくださったり、私と手合わせしてくれたりしたらいいんです。」

「…わかった。」

最強の師匠を手に入れた。

此処にはたくさんの強い人が居る。

速さと、力と、技。

全て此処で学べる。

飛び抜けて凄いのは一君だ。

総君は、一君と拮抗した位の才能の持ち主だ。

平ちゃんは速さが秀でている。

左之君は力、新ちゃんは技だ。

学べることは多い。

見て、聞いて、本場の力を感じよう。

「…もどるか。」

そういった一君にまたも、持ち上げられた。

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