新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜
「持ってきたぞ!」

会話をしていたら左之さんがやってきた。

手にしているのはたくさんの掃除道具。

「おぉ。ありがとさん。じゃ、次は桶に水張ってきてな。」

「もう嫌だ。」

「原田以外には任されへんと思ったんやけどな…」

「任せとけ!あっ…」

「左之君…乗せられやすすぎだよ。」

「ちくしょー…行って来るぜ。」

乗せられやすい上に律儀だ。

「左之さんってアホだよなぁ」

「…あいつほど乗せやすい人間を他に見たことがない。」

「ま、ぱっつあんもすぐ乗るけどな。」

「左之のどじゃねぇよ。てか平助もすぐ乗せられるだろ。」

「左之さんほどじゃないよ。」

…3馬鹿

って…失礼なことを考えてしまった。

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