砂糖水に溶かした日常


「なあ、お前、なんで何も言い返さないんだよ」


放課後、俺は都築が委員会を終えて教室にカバンを取りにくるのを待ち伏せしていた。

俺を見た都築は怯えた顔をした。
震えて、瞳を泳がせて。


俺は何をやっていたのだろう。
こんな、顔を見ただけで
怖がらせてしまうようなことを
俺は今までしていたのだ。


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