先生とひよ子
月曜日は
朝から粉雪が舞っていた。


人生初のホワイトバレンタイン


神様がご褒美くれたのかな…


先生と運命なんじゃないか…
って勘違いしそうになる。


きっと今日想いを伝える女の子みんなが思ってるよね。



千晴は朝一番に呼び出して
とっくんにチョコを渡すらしい。


そんな千晴に会いたくて
いつもより早めに家を出る。


頭がクラクラするのは風邪気味だから?


それとも緊張のせい?




学校につくと
教室にまだ千晴の姿がない。


いまきっと、頑張ってるんだ…


ガラッ


そわそわしながら席に座ってると千晴が教室に入ってきた。


『あっ千晴…!』

『ッことちゃ…』


私を見つけた瞬間
千晴の瞳から涙がこぼれた。


えぇ…!?


『こ…とちゃ…』


教室にも関わらず
ぽろぽろ泣き出す千晴。



私は慌て千晴にかけよって、
空き教室へ連れて行った。


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