先生とひよ子
その日の授業はほとんどどれも集中できなかった。


緊張と不安で…

生きた心地がしないよ…




結局放課後まで
渡す機会が作れなかった。


放課後

私は覚悟をきめて千晴と職員室へ向かう。


職員室がこんなに遠く感じるの初めて…



ガラガラガラ…


『失礼します…』


ゆっくりと
職員室の扉をスライドさせる。


千晴は扉の外で待つと言った。


ひとりで足を踏み入れる。





職員室は―…


先生にキャラメルプリンを
もらった場所。



先生を
好きになった場所。



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