先生とひよ子
校長の長い話が終わり
各自親に迎えにきてもらって下校になった。


無意識で先生を探してしまう。


キョロキョロ見渡すと
先生は女の先輩に囲まれていた…。


『先生…』


切なくてまた泣けてきた。


千晴と何回も
親に繋がるまで電話かけた。


回線がパンク寸前なんだろうな…



ようやくつながって
お母さんの声を聞いた時には
また涙が出そうになった。


家はとりあえず大丈夫らしい…




『内田』


私と千晴の背後で
千晴の名前を呼ぶ声がした。


振り返るとそこには
とっくんが立っていた。


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