先生とひよ子
ドキドキが収まらない私に


『マネージャーは地震おさまったらだね』


さりげなく話を続けてくれる
先生に大人を感じる。


嬉しすぎて…

泣きそうになった。


『マネージャー…がんばります』


先生はまたにっこり私を見る。


『あんまり仕事ないけど…いろいろやってもらうからな~♪
どこまでやってもらおう?』




い、いろいろ?


やらしい妄想が勝手に膨らみ
私はまた赤くなった。



どこまでって…

最後まででも良いですよ?


『…………』


さすがにそれは言えないけど…




そうこうするうちに
親の車ようやく到着した。


私を見つけて
お母さんは私を抱きしめた。


車に乗り込んで窓をあける。


『先生…ありがと!』


『おぅ。気をつけてな!』


先生は手をふって見送ってくれた。



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