先生とひよ子
『実は先生さ、琴美氏の家付近にいるんだよね。』


『っえ??』


『先生の車どんなか分かる?』


『あ…黒の…』


『そうそう。エクストレ○ル』


『はい…分かります。』


『琴美氏いま2階?窓から見てみ?』


え…

ええ―…!?


そんなまさかっ…



恐る恐る、窓の外をこっそり覗いた。




『っ…!』


少し離れた場所に停められた
見覚えある黒の車…



車の中までは見えないけど…


だけどあの中に先生がいるの?







『ちょっと出てこれる?』


え??


『あ…はい!』


『じゃあ待ってるね』



先生の電話が切れると
私は急いで鏡に向かった。


とりあえず…

軽くメイクして良かった!


急いで大好きなワンピースに着替えると


私は家を飛び出した。



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