先生とひよ子
『きゃ―!!寒い寒いっ』


『うわ~まじで寒すぎるなぁ!』


腕を組んで足をバタバタしながら無邪気に笑う私と先生。


『寒いよ寒いよ~っ』


『ことみ氏、風邪ひくから中に戻ろ』


車内に戻ると
先生は暖房を強めた。


『もうすぐ7時かぁ。』


『家はまだ大丈夫ですよっ?』


『はいはい。』


私のまだ戻りたくないアピールにクスクス笑う先生。


かわいい笑顔にきゅんとする。



先生は運転席を少し倒して寝転がると腕を頭の上で組んだ。


『ちょっと休憩~。ことみ氏も楽にしろよ?』


そう言って先生は目を瞑った。



『あ…はい…』





< 99 / 121 >

この作品をシェア

pagetop