スノードロップ
「…いらっしゃい司。」
花柳の家に行ったら昨日のことが嘘みたいに
白々しい笑顔だった
「一ノ瀬さんの事かい。」
「彼女を教えたのは咎めない。俺も悪い…利用しようとした」
ニコニコ笑いながら頷く
「…司がわざわざ来るという事は牽制かな?彼女を好きになったのかい」
「…どうにでも好きにとればいい。ただ俺について知ったような事を吹き込むな…騙すだの」
花柳はふっと笑った
「気を悪くしたんなら謝るよ。けど僕の主観は間違ってないと思うよ…司、」
「……花柳、欲しいなら正攻法で奪え。裏からこそこそ手を回すな…、」
あなたはきっと…
「それは失敬」
花柳は 真面目な顔で言った