スノードロップ
+ 舞踏会の夜。
司さんが私に謝って数日後
忙しさは変わらず 私は働いていた
わだかまりは消えた訳じゃないけど
少しは彼に対する疑いは消えた
「紅々~、ねぇねぇ知ってる、舞踏会のは・な・し!」
「…舞踏会…?」
るみが 嬉しそうに言った
「あら、知らないの。一週間後の今日あるのよ、なんでも司さまの婚約者探しもかねて。題して蒼井家五十周年記念パーティー…よ」
横から夏々が嬉しそうに入ってきた
「へぇ嬉しそうだね、」
「ここだけの話何でも…使用人が参加してもいいかもって噂が流れてんのよ、ひょっとしたらあのダンディーな椿様とダンス出来るかも…なんて考えたら鼻血が…」
「へぇ…」
うっとりした夏々を少し冷めた目でみた
「なによ~、いいじゃない」
「真面目にやんなさいよ。夏々」
「げぇ~咲。佐々部さんみたーい」