スノードロップ
夜…
早速帰ってきた司さんに呼び出された
コーヒーを一応持ってきて 机に置いた
「ありがとう…」
「いえお仕事お疲れ様です」
司さんは ふっと笑った
ネクタイを少し緩めていた
「…昨日の今日ですまない。呼び出したりなんかして…迷惑だったら…ごめん」
「いい…え。……」
司さんはカチャとカップを置いた
わたしの近くにきて頷いた
「…良かった…」
「あ…の司さん、」
「ん?」
耳元で聞いた声は ぞくっとするくらい色っぽかった
いけない…
「あ…あのパーティーがあると聞いたのですが、…」
途端に司さんは むすっとした顔をした
「あぁ…あれか。蒼井家の…まぁパーティーだね。」
「はい、…」
私からさっと離れて窓辺にいった
「父が祖父から受け継いで約20年だから…その祝いも兼ねてするらしい。盛大に…、おまけに女性まで呼ぶらしい…、」
「…そうなんですか、」