スノードロップ
パーティーが
終われば日常に戻る
掃除… 買い出し…
洗濯…
昨日の司様に
会ったのが夢みたいで
何だかすっかり
夢が覚めた感じ……
「一ノ瀬さん、玄関の掃除終わった?」
「はい、いま丁度終わりました。」
メイド長の佐々部さん
「良かったら、布巾干しといてくれない?そのあと休憩していいから…」
「はい。」
布巾はあんまり量はない
裏庭の目立たさない所に干す
乾燥機はこの家にはない
何でもハイテクな物が
苦手な旦那様の意見らしい
「♪――…~」
いい天気だなぁ…
また司様来ないかなぁ
まぁ無理か
仕事が仕事だもんね…
しかもまだ若いし、
たくさん勉強
しなきゃいけないし
自宅も持たれてるみたいだし…
「それ何て言う歌?」
「…え、わぁ司様。びっくりした…」
裏庭の渡り廊下にいた
「ごめんごめん。あまりに楽しそうだから。」
「ははは……、お恥ずかしいです。すいません」
あの適当な鼻唄を
聞かれていたなんて…!
恥ずかしい…
お世辞にも
うまいとは言えないのに!
「……」