スノードロップ
「いいよ、」
「今日は議会はないんですね。久光様は外出されたみたいですが…」
話題…話題
「謹慎。つい不適切な発言をして、参議院からダメ出しされた…」
ダメ出し…
「お厳しいんですね。よくわかりませんが…」
「出る杭は打たれる。どの世界でも同じだよ」
難しいんだ
「……洗濯物それだけ?」
「はい。これだけです」
ふーんと干した洗濯物を見ていた…。
「じゃあ…」
「司様。お客様がお見えでございます」
廊下の端に執事の末吉さんが控えていた
「客?誰…」
「椿慶一郎様です。」
椿慶一郎…
確か衆議院…議員の旦那様と仲良くされてる
「わかった。行くよ、一ノ瀬さんお茶の準備を頼んでもいいですか?」
「あ、はい……」
急展開、ドキドキする。
「やぁ久しぶりだね。久光は元気かい?」
お茶を出した私にも会釈してくれた
夏々が見たら喜びそうなくらい格好いい叔父様だ
「元気です。椿さんもお元気そうで何よりです…」
「いいよいいよ、そんな挨拶は。謹慎のつもりかしらんが、早く議会に出なさい…間違った事はしてないんだから」
「はい…」
穏やかに椿さんは司様に話す