スノードロップ
知らなくていい事を知ってしまった
もう 戻れない
もう 綺麗ではいられない
「…蒼井君、どうかしたかい?」
「あ…いえ…その大丈夫…です」
工藤さんは 心配そうに見ていた
なに考えてたんだ おれは。
-司さん。
…彼女に触れたいと思った
彼女に優しくして欲しい。
甘やかしてなにも考えられなくしてくれたらいいのに…
昼間からなに考えてるんだか…
彼女の笑った顔が浮かんだ。
〈目線終わり〉