スノードロップ
「紅々~、末吉さんが渡しといてって。いま持ってきたのよ」
持ち場に戻るとるみから茶封筒を受け取った
「中は見てないから。にしても5分くらい待てばいいのに。せっかちさんなんだから末吉さん~」
「ありがとう。るみ」
「いいよ~、あーお腹減ったな。厨房の胡桃君になにか余り物ないか聞いてくる」
るみは すたすたと厨房に向かった
わたしは茶封筒から中身を取り出しこっそりみた
便箋に 走り書きのように書いてあった
〈今夜、0時に舞踏室で待つ。〉-T
T…司さんかな…
今夜か…
早く終わりそうだから早く行けそうだ。
着替えてる時間あるかな…
便箋をしまった
顔が赤くなってないかを見に鏡の所に行った