スノードロップ
〈司目線〉





「妹さんかぁ…ええなぁ…。“妹”ゆう響き」




高遠に栞が帰ってきた事を話したら遠い目をして言った


「…お前もいるじゃないか、妹さんが」



「あんなん妹ちゃう、ただの我が儘娘や。俺をパシりに使うし、兄貴として尊敬してるちゅう意識も感じられへんわ。」



高遠は はぁあとタバコを吸う


喫煙所は意外と人が多い。

俺は吸わないが付き合いで来ている


こういう所で議員は案外大事な話をしてたりする


早い話が情報収集。




「んで今日は夕飯家族で食べる訳か、久光さんは帰ってくる予定なん?」


「まぁあくまで予定だな。親父は約束を破るのが得意だからなぁ」



小声で言ったら高遠は、はははと笑った


「しゃあないて。まぁ責任ある仕事任されてるんやし。党の代表補佐やろ。いまの代表は実力はあるけどまだまだやし、実質、久光さんがNo.1みたいなもんやさかい。」



代表補佐…



「…そうだな」

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