スノードロップ
司様も 今日は議会に出るみたいだし…
「あたしあたしあたしがいく~」
「るみうるさっ…。どうしたの、ん…ハンカチ?」
黒のハンカチをまるで宝物みたいに握っていた
「…花柳さんの忘れ物なの。お掃除してたら出てきた、花瓶の裏から…」
「あはは…。」
「ちょっとなに考えてんの、アンタが行ける訳ないでしょ。小学生に間違われるわよ」
「馬鹿にしないでよー。あたしは立派なオ・ト・ナ」
るみは仁王立ちで他のメイドの子達に言った
「…一応佐々部さんに言ってみたら、決定権はあの人でしょう」
「うぅ…」
「どんまい、るみ」
わたしは優しくるみを撫でた
佐々部さんに報告したらハンカチはすぐに取り上げられた
るみ が半泣きになっていたのはちょっと可哀想だった
「花柳さんちにぃ~。あたしはキョーミないわ、若いし気持ち悪いわよ。見た目が変わらないし…」
夏々は窓をふきながらぶつぶつ言った