スノードロップ









司様も 今日は議会に出るみたいだし…






「あたしあたしあたしがいく~」




「るみうるさっ…。どうしたの、ん…ハンカチ?」




黒のハンカチをまるで宝物みたいに握っていた




「…花柳さんの忘れ物なの。お掃除してたら出てきた、花瓶の裏から…」



「あはは…。」



「ちょっとなに考えてんの、アンタが行ける訳ないでしょ。小学生に間違われるわよ」



「馬鹿にしないでよー。あたしは立派なオ・ト・ナ」



るみは仁王立ちで他のメイドの子達に言った


「…一応佐々部さんに言ってみたら、決定権はあの人でしょう」



「うぅ…」




「どんまい、るみ」



わたしは優しくるみを撫でた

























佐々部さんに報告したらハンカチはすぐに取り上げられた




るみ が半泣きになっていたのはちょっと可哀想だった














「花柳さんちにぃ~。あたしはキョーミないわ、若いし気持ち悪いわよ。見た目が変わらないし…」

夏々は窓をふきながらぶつぶつ言った





< 24 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop