スノードロップ
「わかりました。失礼いたします、花柳様…」
「また会えたらいいね、一ノ瀬さん。」
立ち上がって見た顔は変わらず笑っていた
「タイミングがいいね。計算でもしてたのかな」
「ちょうど議会が終わったから来たんだ、ハンカチくらい郵送にすればいいだろ」
くくくと花柳は笑った
「暇でね、誰でもいいから話したかったんだよ」
「誰でもいいのにわざわざ指名するのか」
悪気は全くなさそうに花柳は言った
「一ノ瀬さんはいい人だね。司、僕は好きだな」
「……」
バタンと扉があき司様が行き先を言った
「あの…ありがとうございます。」
迎えにきてくれて…
「いや……花柳、癖がある奴だから不快な思いしただろ。すまない」
「いえ……、とても…綺麗な人だと思いました。花道をしていらっしゃるんでしょうか…」
「母親が花道の師範で、興味はあるらしい…花は綺麗だからって…」
綺麗な花には惹かれるからね…
花って…司様の事?
もしかしてばれてたのかな
からかわれていたの?