スノードロップ
「そろそろ戻ったほうがいい、ありがとう」
「はい。あの……あまり無理はなさらないで下さい。失礼いたします…」
きょとんとした顔をした後苦笑した
「おやすみ。」
パタンとドアをしめた
やばい やばい心拍数が
ありえないくらい早い…
あの声は、色々な意味で危ない…
「……なんで他人に優しく出来るんだ」
翌日……
「ただいまー。」
「奥様っ…!お帰りなさいませ」
幸い朝礼だったからみな玄関ホールに集まってた
この家の奥様・蒼井 薫さまが帰ってきた
しかも予告なく突然に…
「お帰りなさいませ。奥様。ご旅行はいかがでした」
執事の末吉さんが素早く荷物を預かる
「楽しかったわ。皆にお土産。あまり大したものじゃないけど…」
「ありがとうございます奥様。」
メイド長の佐々部さんはすっと紙袋を受け取った
「おはようございます母さん、お帰りなさい。どうでしたイギリスは」
「楽しかったわ。」
司様は二階から降りてきた
スーツはちゃんと着替えていた