スノードロップ
わたしはあなたに
期待しないから
ただ好きで
いられたらいい…
司様が帰ってきて
桜井さんと奥様と一緒にご飯を食べられた
そういえば最近自宅より
こっちに帰ってきてる
「ちょっとそこのあなた…。」
「はい…何かご用ですか?」
桜井お嬢様だ…
「あなた司さんが好きなの?何か仲良さそうに話してたじゃない、一昨年の夜…せっかく二人きりになろうとしてたのに…」
「あのすいません、仲良くは…」
怒っても
可愛いい人だなぁ…
でも この前の
会話聞かれていたんだ
ちょっとまずいかな…
「…まぁ別にあなたを司さんが好きになるわけじゃなし、もう少し身の程をわきまえて頂戴。あなたメイドでしょ?」
「かしこまりました。以後気をつけます」
頭を下げるとふん
と言いスタスタ歩いて行った
…身の程をわきまえろか。
わかってるよ
そんな事言われなくても…
「…好きでしてるわけないじゃない…。」
仕事に好き嫌いもないだろ…
わからないくせに…
何も知らないくせに…
急に司様の顔を思い出した
彼にだって
きっと分からない