スノードロップ
「図太くいかなきゃね。」
「ややっ、あの車。我が家の車じゃないかなー違うかな…」
「うそ…司様?街中に何か用事かなぁ…」
るみは反対車線を指した
確かに蒼井家のっぽいけど…
「見てみる?青だし」
「いくー。」
だっと二人で走った
シルベールの紙袋がカサカサ揺れる。
「んんー、いないよー…、るみ?」
「高遠…さん?。」
「高遠って、るみまさか…そんな」
車の窓ガラスに
背の高い男の人がうつっていた…
「こんにちは」
「高遠…!一ノ瀬さんに、渡…部さん…」
「お前の彼女さん?モテてるなぁ」
司様が正面の店から出てきた
「家のメイドだ…。はぁ…」
るみとわたしは
固まっていた…。
「休みなのか、二人共」
「はい…、…あのまぁそんな感じです」
なぜか二人と車に
乗せてもらっていた