スノードロップ
「司さま…失礼いたしま……す」
静かにドアを開けたら
机に突っ伏して寝ていた
「あら…」
さすがに疲れたのかな?
風邪気味だったし……
「――司さま…、」
起こしていいのかな…
駄目なのかな…
でも…余計
風邪が悪化するし……
「…ん、……あぁ寝たのか。それは…薬」
「はい。…眠くならないお薬です」
「――なら寝る前に飲むよ」
司様は テーブル
に置いててと言った
「似合ってるよヘアピン。」
「あ、はは。ありがとうございます、せっかく頂いたものですから」
なんか照れる…。
「髪ずっと短いまま?」
「はい。…、」
「伸びたら次は髪飾りをあげるよ。」
え…えぇ…
でもせっかくだし…
いやいや…
あなたなんか…
みんなに優しくして
みんなに
言うの、そう言う事?
本当、うそ?
きっと……うそ
「検討いたします。」
「ははは…、是非検討してください。長いのも似合うよ、多分」