スノードロップ
踊れたらいいけどダンス知らないからなぁ…
司様は踊りとか出来るのかな
「きゃー蓄音機。鳴らないかなぁ…えいえいっ!」
「ちょっと…ちょっ……」
バシバシと蓄音機をたたく夏々…
「壊れたらどうするの?うん千万だよ!」
「…大丈夫よ。えいっ」
『♪~』
「流れた…、洋楽?」
「女の人が唄ってる」
綺麗な声…
「なんか切ない歌ね。昼間聞く歌じゃないわよ、これ」
「……だね」
蓄音機の音は飛びもせず綺麗に流れた
「蓄音機あれ、まだ音出たんだ?」
咲は備品チェックしながら頷いた
「なんか夏々がいじくったら流れたよ。びっくりした」
「…すごいけど棄てないのかしらね。ただのゴミよ、」
ゴミって…たしかにゴミ…だけど
るみに言ったら飛んで喜びそうだけど…咲はちょっとクール
「けど一度聞いてみたいわ。舞踏室の当番いつかなぁ…」
「聞きたいんだ、クール咲も」
興味あるものと少し笑った