スノードロップ
「……はぁ。」
「大丈夫ですか?さっき花柳さまに会って…」
「花柳のまえで倒れたんだ。借りを作ってしまった……」
おでこに手を当てながらはぁあと言った…
「お薬は、」
「飲んだけど、手遅れだった。……議会の時倒れそうだったよ…」
「そう…ですか」
手遅れだった…
「……手、貸して。」
「は…え……手ですか?えっと…」
エプロンで手を拭いてかがんで手を出した
司様の手に触れた
とても熱かった
熱があるせいだ…
「…つめたい」
「すいません、…さっきまで水を使っていて」
水仕事しなければ良かった…
「いやいいよ。…」
目をつむって呟くみたいに言った
「バチが当たったんだ、なんでもかんでもしようとするから…」
「…そうですね。神様が休ませるためにご病気にさせたのかも…しれません」
バチ…か何か悪い事したのかな。
「そうだね……替えのシャツその辺にない?汗かいた…」
「えー…あ、あれかな。」
少し離れた棚にぽつんとかごが置いてあった
シャツ…あ、あった
「ありまし…」
振り返ったらシャツを脱ぎかけていた…
「……。あのぉありました、」