スノードロップ
かごを顔の前に出した
「あぁ…、一ノ瀬さんそれじゃあシャツ取れない…。」
「…はい…、」
裸は見ないように
顔を横に向けかごをベットに置いた
「ありがとう。」
着替えてる間は
何故か後ろをむいてた…
心臓がばくばく言ってる…
「……終わったよ、悪かった、一ノ瀬さんは女の人なのに。」
「いえいえいえ…。あ、薬も」
「あぁ…飲まないとな。わざわざありが…っ、ゲホッゲホ」
「あ……無理はなさらないで…」
やっぱり悪い風邪なんだ…。
ゲホッと何回か
咳をしたあと薬を飲んだ
「…今日はもう寝て休んでください。」
「そうするよ、」
司様がふっと
笑った顔は小さい男の子みたいに見えた…
「何だかきみが母親みたいだ…、」
翌朝…
「ちょっと司様が風邪だって、」
「やばいよー!あたしいきたい…」
「襲いたいなぁーきゃぁどうしよーう」
咲ははぁと
メイドの子達を横目に言った
「どうもせんだろう。あんな男」
咲ははぁと
他のメイドの子を
見てため息をついた
「ちょっと…紅々が落ち込んでるよ!」
「いいよ、るみ。」