スノードロップ
「今日は、俺につきっきりでいいの?」
「はい、大丈夫です。他に沢山いますし…、」
そうか とパソコン
を打ちながら言った
熱はほとんど下がって
大分良くなったらしい…
けど 安静にしない
といけないから外出は禁止…
私は 部屋の本を整理している
「……悪いね。病人の相手なんてさせて…、」
「いえ…。」
一応マスクはしてるし
手も洗ってるから…
多分風邪は引かない…はず
「あの……お忙しそうになさっていたのは裏金事件ですか?」
「……そう思うかい?」
机に頬杖をつき笑った
「すみません、出過ぎた事をお聞きして…。」
あまり詳しくないのに
興味半分で聞くなんて…
「色々あるよ。裏金だけじゃない…表では出せない事も話したりしてる。君に聞かせたくないから、言わないけど…」
「…すみません。」
司様は、いやと
呟いて立ち上がった
「………一ノ瀬さんちょっと付き合ってくれないか」