スノードロップ
花柳様は そう言って帰っていかれた
本当にわたしに会いにきたのかな…
司は君を裏切るよ…。
司様はわたしを利用しているの…
裏切るって…
「紅々…窓拭き終わったぁ?」
るみの声がした
「うん。終わったよー、下の部屋行こうか」
「紅々さお化粧変えた?なんかキレーな気がする…」
バケツを持ちながらるみはじぃと私の顔をみた。
「え…、まさかー。」
るみ…鋭い。というか勘がいいというか…
気が休まらない1日だったなぁ…
「ただいま」
「ひやっ………司様、お帰りなさいませ」
司様は ふっと笑った
今日は早い帰りかも…
「花柳が来たって言ってた。変な事言われなかった?」
「変な―…いえ何も…」
何もわからないなんて君が可哀想だ…